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ジェラタイアの腕の見せどころ

 

私が住んでいた場所は、ボローニャ郊外だった

 

近くには4店のジェラテリアがあって、それぞれ質が違った

  

 

一つは、公園の中にあるバラッキーナと呼ばれる夏季だけ営業するお店

公園の中だからねドリンクなんかも売ってるし

普通のジェラテリアとはちょっと違うのだけど

 

ジェラートは

ごく一般的な普通

もちろん美味しい

 

私がジェラートに最初に出会った場所

 

なんたって公園の中にあるからね

 

散歩途中や遊んだ後に緑の公園の中で食べるジェラートなんて

とにかく最高

 

 

2店舗目は

家から一番近くて

超お気に入りのジェラテリア

こだわりがあって本当に美味しかった

 

ジェラート職人のことをジェラタイアって呼ぶんだけど

それぞれこだわりを持って自分の味を作り出す

 

ジェラートは作りたてが本当に美味しい

こだわっているジェラタイアは翌日に持ち越さないって言われるけれど

 

その店は

作ったその日のものしか売らない

 

さらにジェラートの質を優先しているから

一般的によくあるようなガラスケースの中に並べて見せて売るのではなく

ジェラートを良い状態に保つ個別のステンレスのフタ付きのケースに入っているからジェラートは全く見えない

 

おぉ!ビバ本物の職人ってわけ

実際に味も本当に美味しい

 

 

 

 

 

3店舗目は

町の中心にある教会の近く

ってことは人通りも多いところにあった

 

ここはとってもリッチで重厚な味わい

言えば脂肪分が多めだから好みが分かれる

 

人気も高くて

ここが美味しいよね!って言う人も多かった

 

ちなみに私は全くダメだった

こんなにジェラートってジェラタイアによって違うのかとビックリさせてもらえたお店だった

 

4店舗目は

ヘルシー志向が強く

健康意識高い系には支持されていたお店

 

私の住んでいた家からはちょっと離れていたこともあって

1度しか食べたことがないのだけれど

とても優しくデリケートな味わい

正直あまり覚えていない

 

当時の私は健康意識より美味しさ追求だったから

自分の美味しいを探していたからね

 

この4件が私の近くにあったジェラテリアだった

それぞれにファンがいる

 

それぞれのジェラート職人は自分のジェラートを目指して作っている奥深さを

小さな町の中で感じた

 

 

ちなみにイタリアではカフェやアルコールが置いてあるバール店が町のあちこちにある

このバールにもジェラートを置いているお店も結構あったりする

 

だから

結局そこいら中

ジェラートだらけ

 

イタリア人は

季節の良い時は外でジェラートを食べるし

寒い季節は持って帰ってセントラルヒーティングが効いているとっても暖か〜い家の中で薄着でジェラートを楽しむ

 

1年中ジェラートはいつだって日常の中にある